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Biz∫会計編 究極の会計システムを目指して(1)

Biz∫会計エンジニア インタビュー

Biz∫ビジネスを裏側から支えるエンジニアたちに、構想から開発を経てリリースするまでの道のり、開発にかける想いを、率直に語ってもらいます。今だから話せる開発エピソードや秘話が明かされるかも知れません?!
第2回は、Biz∫シリーズのアプリケーション「Biz∫会計」の製品開発責任者である開発本部 田中本部長と、真瀬部長に話を聞きました。

エンジニアプロフィール 田中 宏治プロフィール
田中 宏治
開発本部 本部長
■経歴
・NTTDATA入社後、SCAW事業の立ち上げ期からSI、PKG開発責任者まで16年間SCAWによるPKGビジネスを経験。
・2008年からBiz∫事業の企画立ち上げに参画し、現職に至る。
■趣 味
・キャンプ
・スキー
・ギター演奏
エンジニアプロフィール 真瀬プロフィール
真瀬 陽子
開発本部 会計チーム 部長
■経歴
・NTTデータシステムズのSCAW事業の立ち上げからSI開発に従事、パッケージビジネスを移管後SCAWPKG開発担当として14年間SCAWによるPKGビジネスを経験。
・2009年からBiz∫事業の企画立ち上げに参画し、現職に至る。
■趣 味
・サイクリング
・料理
・DIY
――Biz∫会計のご説明をお願いいたします。

田中:Biz∫会計は、現場入力から単体会計・連結まで一貫したグループ経営プラットフォームです。会計のバックオフィス業務に携わる財務・経理部門の方々並びに経営企画部門の方々の、様々な業務課題・システム課題を解決する豊富なラインナップが特長です。IFRSに対応した複数帳簿体系の完備に加え、グループ展開に適したマルチテナント運用・シェアードサービス運用に対応しております。

――Biz∫会計の開発の背景と狙いを教えてください。

対談中の田中

田中:昨今の企業を取り巻く外部環境に伴い、お客様においては、会計グローバルスタンダード化への対応や、経営資源の有効活用などが重要な経営課題となっております。
NTTデータグループでは、約20年間にわたり、一般会計・債権債務管理・資産管理・リース管理の4つのサブシステムから構成されるトータル会計システム「SCAW財務管理システム」を手掛けてまいりました。SCAWシリーズは、国内約1,000社近い企業様への導入実績があります。その開発経験で培った日本の商習慣・業務ノウハウを最大限に活かして、新しいWebサービス技術を採用した次世代型のERPシステムを実現しようという構想が立ち上がりました。
この構想を具現化したのがBiz∫であり、SCAWで採用していた従来型のクライアントサーバシステムではなく、Web系システムとしました。そこから、Biz∫会計アプリケーションの開発に至りました。

真瀬:Biz∫会計の開発コンセプトは、会計業務に必要な機能を網羅しつつ、最新の技術を取り入れることにより、早く安価にサービスをご提供するということが狙いでした。
弊社では、長年のSCAWの開発を通じて、お客様やパートナー企業からのご意見を吸収しながら業務ノウハウを蓄積しておりましたので、それを踏襲しながら開発を進めました。

――真瀬さんご自身は、会計システムの開発経験を既にお持ちだったのでしょうか?

真瀬:入社以来、SCAW財務管理システムの開発を担当してきました。
プロジェクトにアサインされたときは、高い評価を頂いていたSCAWの良さを損なうことなく、それを超えるような後継システムを作りたいと思っていました。実際、今回の開発プロジェクトでは、SCAWでの経験を最大限に活かすことができました。

田中: 実は、真瀬は入社以来僕の部下なんです。SCAWビジネス立上げから長年一緒に苦楽を共にしてきた自分にとっては、真瀬は一蓮托生(笑)のメンバーでしたので、安心して任せることができました。

――開発スタート時期と体制は?

真瀬:2008年末に構想が持ち上がり、2009年4月から本格的に開発がスタートしました。開発体制は、社員と開発パートナー企業、それから上海にあるオフショア拠点との複数拠点体制で進めました。メンバー構成は、アーキテクチャーが得意な技術者とプラットフォームを得意とする技術者をメインに集め、開発人員は100名以上、ピーク時で200名を超えるメンバーが携わっておりました。

――開発を進める上でやりやすかった点、苦労した点があれば教えてください。

真瀬:良かった点は、元々SCAWに携わってきたメンバーが参画していたので、業務仕様をしっかり把握していたということです。
苦労したところはいくつかありました。まず、私自身にとって、オフショアへの発注経験が初めてだったことです。日本語を理解できるメンバーとのやりとりが主でしたので言語の壁は少なかったですが、地理的に離れていることで、コミュニケーション面で苦労したことはありました。
また、Biz∫APFとの同時並行開発だったことでの難しさもありました。開発当初より、APF基盤との連携を見越して同期を取りながら進めていたのですが、出てきた物が想定したものと違う仕様だったり、こちらの仕様に合わせるはずがうまく行かなかったりと、特に初期段階は四苦八苦でしたね(笑)。

――APFとアプリの同時並行開発だったわけですね。

田中:基盤とアプリケーションとの同時並行開発は、SIスクラッチ開発においてはよくあります。お客様が求める要件を確実に実現することが、SIにおいては最優先となりますからね。しかしながら、パッケージ開発は、設計の考え方がそれとは少し異なっています。
パッケージ開発の場合は、必要な機能は押さえつつ、汎用性の高いものをつくらないといけません。従って、ここはこうしたい、あそこはこうしたいと言ったお客様やパートナー企業の様々な意見、時には相反するご要望を集約し、市場を俯瞰しながら最適なシステムを構築していく必要があるのです。

――同じ会計システムであっても、SIとパッケージ開発とでは設計思想が違うのですね。

真瀬:プロジェクトメンバーの中でも、特にSI出身の技術者にとって戸惑ったことは、完成の尺度や品質保証の担保についてでした。SI開発の場合は、お客様の求める要件を実現した物=完成品であり、仕様が明確です。パッケージの場合は、ある程度の汎用性が求められるため、厳密に仕様に落とし込むこともあれば、逆にゆるくする場合もあります。ゆるすぎず、厳しすぎず――そのさじ加減が難しいところです。
Biz∫会計の開発においても、不具合や誤動作はないか、機能が充足しているかといった最低限の目標は当然クリアした上で、最適な解を見つけるべくメンバーが結束して取り組みました。

――他のアプリケーション開発チームとの連携も必要だったのでは?

真瀬:当初より、アプリケーション連携を見越して進めることが開発コンセプトだったので、他開発チームとの情報共有は綿密に行いました。特に、販売管理と会計は機能連携も多いため、議論しながら調整して進めていきました。

――リリースはいつ頃ですか?

対談中の田中、真瀬

真瀬:開発スタートから約1年半後の2010年の10月、初代のバージョン1.0が市場デビューしました。とは言うものの、翌年3月リリースに向けた次期バージョンの準備が進んでいましたので、気持ち的には落ち着かなかったですね。
2011年3月に無事リリースできたときは、素直に嬉しかったです。改善したい点もあり、100%満足ということではありませんでしたが、製品をようやく出せたという安堵感はありました。

――まさにBiz∫会計の生みの親の心境だったのでは?

真瀬:長年SCAW会計の開発に携わってきたので、思い入れも強かったですからね。苦労はありましたが、ここで投げだそうとは全く思いませんでした。今は、孫の世代にまで引き継ぐ心持ちで頑張らなければと自分を奮い立たせています(笑)

――市場の反応は如何でしたか?

真瀬:リリース後、まずパートナー企業にて開発側からの評価をして頂きました。特に多かったご指摘は、操作性に関するものでした。SCAWに比べて操作性が低い、機能は充足しているもののやりづらいといったご意見が挙がってきました。クライアントサーバー型に比べると、Webシステムは一般的にどうしても操作性や利便性で劣る面は否めないことは元々承知していましたが、出来るだけその不便さを補うべく順次改善を図ってまいりました。現在開発を進めている次期バージョンは、操作性を劇的に改善し、エンドユーザー様やパートナー企業のご要望ご要望に応えられるものに仕上がっています。

以上、『Biz∫を支えるエンジニアたち Biz∫会計編 前編』をお届けしました。後編では、競合製品との差別化や今後の展開についてをお届けします。次回の更新にもご期待ください!!



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