部門ごとに散在していたシステムを統合して刷新 内部統制強化と業務効率向上を実現

内部統制強化と業務効率向上を実現

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導入前の課題と効果

導入前の課題

  • 部門ごとに分断したシステムを連係させるために人が介在することで、ヒューマンエラーが避けられず、修正作業などの手間が発生していた
  • 各システムはそれぞれにマスタをもっているため、連係に際してデータを手作業で加工して再入力しなければならないなど、バックオフィス業務に負担を強いていた
  • 各事業部門の担当者が個別に手作業で集計したデータを経営企画部門が集め、経営陣に報告するためのレポートをその都度作成していた

導入効果

  • システム間の連係部分に人が介在する余地をなくしたことで、ヒューマンエラーを最小限に抑制
  • データの再集計、二重入力、再承認などの無駄をなくし、バックオフィスの業務効率を大幅に改善
  • 一元管理されたデータをダイレクトにBIダッシュボードに表示し、自由な切り口で分析することが可能となり、経営陣の意思決定の迅速化に貢献

「intra-mart」「Biz∫」導入経緯と選定理由

基幹システムの全面刷新に至った経緯を教えてください。

従前の基幹システムにはさまざまな課題がありましたが、まず実現したいと考えたのはグループの内部統制/IT統制の強化です。見積、受注・出荷、売上・計上などのシステムが部門ごとに分断しており、相互の整合性が十分にとれないまま運用を続けていました。このシステム間の“隙間”を常に人が介在して手作業で補う必要があり、ヒューマンエラーが常態化することにもなりかねません。そこでできる限り人が介在しない一気通貫の業務プロセスを実現するシステム構成にしたいと考えました。

株式会社ブロードリーフ執行役員 管理本部 本部長 関 直哉 様

株式会社ブロードリーフ
執行役員 管理本部 本部長
関 直哉 様

システムが分断した状態は、業務効率も低下させてしまいそうです。

おっしゃるとおりで、システム間で必ずデータ連係が必要となります。マスタも異なるため、データを手作業で加工して再入力しなければならない場面もあり、業務プロセスに多大なタイムラグが発生していました。

この課題を解決する基盤として「intra-mart」および「Biz∫」を採用した、決め手となったポイントはどこにあったのでしょうか。

従前のシステムは至れり尽くせりのカスタマイズを行ってきたことから、バージョンアップのたびに膨大な工数とコストを費やしていました。この点を見直すべく、今回はパッケージの標準機能に業務を合わせる“ゼロカスタマイズ”を指向し、「intra-mart」と「Biz∫」を選定しました。

既存の周辺システムとの親和性を維持できたことも大きなポイントです。具体的には帳票システム(SVF)、BI(Dr.Sum、MotionBoard)、ETL(ASTERIA Warp)などを運用しており、これらの資産を生かしたいと考えました。

導入プロジェクトと導入効果

導入プロジェクトはどんな形で進めてきたのでしょうか。

従前の基幹システムがカバーしていた見積、受注管理、販売管理、サービス課金などの機能を、「Biz∫販売」および「Biz∫会計」でリプレースすることがプロジェクトの概要となります。「intra-mart」と「Biz∫」を稼働させるインフラにはクラウド(AWS)を採用しています。業務をシステムに合わせるにあたり、既存の業務分析は従来から付き合いのあった株式会社フォーカスシステムズには既存の業務分析をしっかり行っていただきました。

プロジェクトは2018年1月にキックオフし、「Biz∫会計」については2019年4月より先行して運用を開始しました。「Biz∫販売」については2021年2月より運用を開始し、基幹システムの統合を進めております。

ITサービス業のERP(基幹システム)構成図(ブロードリーフ様)

ブロードリーフ 新基幹システム概要図 ※2021年2月現在

基幹システムが統合されたことによるプラスアルファの効果もありますか。

さまざまな業務プロセスで生成されるRAWデータ(明細データ)がすべて「intra-mart」のデータベースで一元管理されるのが大きいです。実は今回、「intra-mart」と同期してデータをレプリケーションする分析用データマートも構築しています。これにより、従来は各事業部門の担当者が個別に手作業で集計したデータを経営企画部門が集め、経営陣に報告するためのレポートをその都度作成していた手間が解消される見込みです。

当初からの優先課題に位置付けられていた内部統制/IT統制強化に関する成果もぜひ伺いたいです。

今回のシステム刷新によって統制面は確実に強化されました。システム間の連係部分に人が介在する余地をなくしたことで、ヒューマンエラーを最小限に抑えています。

例えばマスタについても1つの基盤内で一元管理されているため、まず“門番”の部署が申請を受け付け、さらに情報システム部門が承認するというワークフローを必ず経なければ新規登録できないようになります。同様に営業が売上計上する際にも、必要書類をすべて揃えた上でワークフローを通し、検収を受けなければなりません。ルールを逸脱した申請は簡単にできなくなるとともに、多くのチェックの目が行き届くことで牽制も働きます。 この点は、統制が強化される反面、申請部門には非効率な手順になりますので、運用改善等が課題です。

今後の展望

今後の課題や展望をお聞かせください。

まずやらなければならないことは、本番稼働を開始した「Biz∫販売」の運用を社内に定着させることです。これと並行し、データ分析のさらなる高度化も進めていきます。先ほどRAWデータをダイレクトにBIダッシュボードに表示する仕組みについてご説明しましたが、「intra-mart」とデータマートの同期頻度を高め、デイリーの最新データを分析できる環境を各事業部門やグループ会社に提供したいと考えています。

また、基幹システム内でのマスタの一元管理は実現しましたが、実は別途運用しているSalesforce内にも営業部門独自のマスタがまだ残っており、今後はこれをどういう形で統合していくのか検討を進めていく必要があります。

ブロードリーフはカーアフターマーケットにおいて⾃動⾞整備業、鈑⾦業、⾞両販売業、部品商などの業種・業界向けに多彩なITソリューションを提供していますが、今後の事業展開で避けて通れない課題となっているのが、各サービスのクラウド化です。約3万社に及ぶお客様との間でより柔軟な1対1の関係性を築き、エンゲージメントを高めていく必要があり、そこでの鍵となるのがサブスクリプション型のサービス提供です。

そうしたビジネスモデル変革を進めていく上でも「intra-mart」および「Biz∫」に対する期待は大きく、導入を支援いただいた株式会社フォーカスシステムズとの連係を今後もさらに深め、サポートをいただきつつ、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していきたいと考えています。

企業紹介

ブロードリーフは⾃動⾞整備業、鈑⾦業、⾞両販売業、部品商などのカーアフターマーケットを中心に、幅広い現場業務を支援するソフトウエアやITソリューション、各種サービスに拡大。機械工具商、携帯電話の販売代理店、旅行会社を含めた約3万社もの顧客に対して、事業創造を支援する業務アプリケーションを開発・提供するほか、異業種を結ぶネットワークサービスなど業界唯一のサービスを提供しています。

代表的な商品・サービスとして、自動車整備工場、部品商、鈑金工場などに特化された業務アプリケーションの「パーツマン(PM)」「スーパーフロントマン(SF)」、これらの業務アプリケーションと連係して自動車部品商社と整備事業者での電子受発注を実現する「BLP/ブロードリーフパーツオーダーシステム」、優れた整備技術をもつ整備工場のブランド力を高めるために接客・店舗・ITなどの分野で研修・指導、サービス支援を実施する「目的別ソリューション」などがあります。

ブロードリーフERP更改プロジェクト導入事例

パートナーからの一言

長年ブロードリーフ様事業を支えてきた基幹システムのビックバン更改という事で、当社としてもご提案から導入に至るまで、最注力にて臨んで参りました。多岐にわたる事業をゼロカスタマイズ方針に基づき実現させていく事は、多くの課題を伴いながらの実行となりましたが、ブロードリーフ様にも多大なご尽力を頂き、「intra-mart」および「Biz∫」をベースとした基盤統合を成し遂げることができました。

基幹システムとしてコアな領域は「Biz∫」で実現し、ビジネスの変化・成長に合わせた領域は「intra-mart」を基盤とした周辺系システムで実現する。これを本プロジェクトで一つの形にできたことは、今後の業務改善や標準化などにおいて、業務のデジタル化をスムーズに実現していけるものと考えております。

ブロードリーフ様ビジネスの成長と共に、当社もしっかりとパフォーマンスを発揮し、付加価値をご提供できるよう取り組んでいく所存です。

(株式会社フォーカスシステムズ)