目次
導入前の課題
- 20年以上使用してきた会計システムが老朽化。柔軟性に欠け、法改正対応による追加開発と保守のコストが高かった
- 紙の伝票による運用しかできず、スタッフが出社して申請処理を行う必要があった
- 海外製パッケージだったため、画面構成や用語に違和感と使いにくさを感じていた

導入効果
- 国産ERP「Biz∫」の採用により、法改正への迅速な対応・運用コストの抑制を実現
- ペーパーレス化により、申請から承認までのワークフローの電子化を実現
- 画面構成や用語なども分かりやすい国産パッケージで、ユーザーの利便性が向上
「Biz∫」導入経緯
― 貴社の事業についてお聞かせください。
堂様

DX推進局 担当局長
堂 健太様
関西テレビ放送は関西2府4県を中心とした近畿広域圏を対象とした放送事業を行っています。その他にも放送配信用の映像コンテンツ制作・販売、イベントや文化事業など、幅広い事業を展開しています。長期的には放送外収入の割合を増やし、持続的な成長を生み出すことを目指しています。
―― Biz∫導入以前に抱えていた課題についてお聞かせください。
松尾様

財務経理局
財務経理部 専任部次長
松尾 一興様
約20年使用してきた以前の会計システムが海外製パッケージだったこともあり、画面の構成や使われる用語に若干の違和感と使いにくさを感じていました。
運用面でも課題を抱えていたのですが、その最たるものが紙ベースだった点です。以前の会計システムは紙の伝票で運用していたため、伝票処理の際には現場の社員に出社してもらう必要がありました。
堂様
課題は他にもありました。当時の会計システムはアドオン開発が多く柔軟性に欠けており、開発と保守のコストが課題でした。当社には独自開発した周辺システムが数多くあるため、『新規事業に対応するための些細なシステム変更』であってもそれらの周辺システムの設定を変更する必要がありました。
さらにライセンスの問題から、システムを使用できるユーザーが限定されている点も課題でした。そのため、表計算ソフトを使ってアナログな運用をしていたのですが、テレビ業界の業務は立替精算が非常に多く、精算作業の効率化は常に求められます。
そんな折、以前の会計システムのベンダーからサポート期限が提示され、同製品の後継システムに移行するか、新しいソリューションに乗り換えるかという選択を迫られたのです。
Biz∫選定理由
― Biz∫を選定した理由についてお聞かせください。
堂様
コストなどを比較検討した結果、後継システムへの移行という選択肢はなくなりました。そして新たな乗り換え先としていくつかの候補を選定し、比較検討をしたのです。
その選定フェーズでは、放送業界特有の要件についても検討しました。放送業界用の会計システムは一般的な会計システムにはない機能が必要になります。Biz∫は他の放送業界でも使われているという実績があり、「話を聞いてみたい」と資料請求を行い、リモートで面談したのが2021年ごろです。
Biz∫の採用により、これまで紙の伝票で処理していた申請から承認までのワークフローが電子化でき、場所を問わずに処理できるようになるだけでなく、複雑な承認ルートにも柔軟に対応できるワークフローシステムが実現できると期待しました。
当社では立替精算のような処理が多く、大勢の社員が利用していますが、経費精算機能にはユーザー数ではなくサーバーのCPU数で決まるライセンスが適用されるため、そのような利用法でもコストが抑えられる点は非常に魅力的でした。
松尾様
そのほかにも国産パッケージである点を高く評価しました。画面の表現、構成が分かりやすく、サポート体制も充実していると感じていました。
その後、Biz∫の導入プロジェクトがスタートしたのが2024年1月です。そこから1年半かけて開発とテストを行い、2025年8月に新しい会計システムの利用を開始、2ヶ月間のサポート期間を経て10月から本稼働となりました。
- Biz∫の構築をJSOLに依頼した理由、経緯についてお聞かせください。
堂様
Biz∫が放送局に導入されたという事例がNTTデータのWEBサイトに掲載されているのを見つけて興味を持ち、資料請求をしたところ、JSOLを紹介いただいたのです。いろいろと話を伺う中で、JSOLは放送業界へのBiz∫導入実績が豊富でした。
JSOLが提供しているソリューションの中に、放送業界向けのノウハウが詰まったJ’s-TVというテンプレートが存在した点も大きなポイントでした。J’s-TVには放送業界の業務に必要な機能があらかじめ用意されていたのです。さらに、当社がそれまで使っていた会計システムに関する知見があった点も、新システムへの移行を考える上で頼りになると思いました。
加藤様

財務経理局
財務経理部 主事
加藤 明香様
放送業界の経理の手続きは一般企業とは異なる点が多くあります。具体的には、番組単位でコストを集計しているほか、予算を管轄している責任者を重視している点が挙げられます。そのため、番組や伝票の種類によって承認ルートが変わります。JSOLとはそうした事情をお伝えしたうえで、さまざまな議論をしながら当社にフィットした形で承認ルートを構築できたと考えています。
またプロジェクト推進力も高く評価しました。これだけの大型プロジェクトであるにもかかわらずスケジュール通りに進められたのはJSOLの力だと実感しています。
本稼働後の効果
― Biz∫の導入後、どのようなメリットがありましたか。
堂様
当初の目標の一つでもあったペーパーレス化を実現できたことによって、経費精算を出先、在宅でも可能になった点です。紙の伝票だったころは「この伝票はどこまで回っているのか」という状況把握が難しかったのですが、現在ではシステム上でリアルタイムに把握できるようになりました。また以前はできなかった電子帳簿保存法への対応も実現できた点もメリットと言えます。
松尾様
月次の決算を確定させるにあたり原価計算を行います。従来はシステム稼働に2、3時間を要していましたが、Biz∫は30分程度で完了するようになりました。時間的余裕のない中で毎月の月次決算作業を行っているため、システム稼働時間が短縮されたことは大きなメリットでした。
加藤様
また紙の時代は、領収書や請求書をすべて紙で保管していました。原本を確認したいときには伝票の束から探し出す必要があったのですが、今はすべてデジタルデータとして保存されているのでシステム上ですぐに検索できます。
さらにはデータの二重入力も回避できるようになりました。以前の経費精算は現場のスタッフが表計算ソフトに入力、印刷して申請し、それを財務経理部が会計システムに改めて入力するという二重作業が発生していました。Biz∫では最初から現場のスタッフが直接システムにデータを入れる形式なので、会社全体で業務が効率化されました。
現場スタッフにとって実感しやすいのは、スマートフォンで領収書を撮影し、そのまま会計システムにアップロードして精算処理を完結できる点です。場所にとらわれない働き方を実現する点でも大きな意義があると感じています。
将来展望
― 今後、Biz∫を活用してどのような将来展望をお考えでしょうか。
堂様
約20年ぶりの大きな会計システム刷新であることもあり、いろいろな問題が発生するだろうと覚悟していたのですが、大きなトラブルもなく期限までに導入を終えられ、プロジェクト全体としては上々のシステム移行ができたと思っています。
今回のBiz∫導入によって、申請や承認フローのデジタル化、ペーパーレス化は実現できましたので、まだ実現していない電子請求書の発行といった関連業務のペーパーレス化も近い将来実現したいと考えています。
さらに長期的には、Biz∫を当社の情報基盤と連携させることで、会社としてのデータドリブンな意思決定を支えられる仕組みを構築できればと思います。
企業紹介
会社名 関西テレビ放送株式会社
昭和33年設立。近畿広域圏を対象とした放送事業者。イベントや文化事業なども展開している。地域に根差した情報発信にとどまらず、ドラマや情報番組などの自社製作コンテンツを配信しており、国内外でも多数の受賞をしている。

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