Biz∫パートナーとなった経緯

−−貴社の事業についてお聞かせください。

津嶋 隆博様
株式会社フォーカスシステムズ
デジタルビジネス事業本部
営業企画統括部 統括部長
津嶋 隆博 様

津嶋様1977年に設立したフォーカスシステムズは、創業半世紀の独立系SIerです。
その背景から、特定のお客様、ベンダーに偏ることなくITサービスの価値をお届けできる点が当社の強みです。

設立当初は、公共系の分野を中心に社会基盤に関連するシステムを導入、構築、運用していましたが、現在では一般企業向けのビジネスも増えてきました。また、業務アプリケーションやインフラストラクチャー、組み込み系の開発、ネットワーク、セキュリティといった幅広い領域にITサービスを提供できるように、当社内の環境を整え、技術力、スキルやノウハウを蓄積してきました。

−−Biz∫パートナーになった狙いについてお聞かせください。

津嶋様

ERPに対するお客様のニーズが高まってきたことを感じ、それに応えていこうと2014年にBiz∫パートナーとなりました。
Biz∫は、intra-martを基盤とするクラウド対応ERPパッケージですが、当社は以前からintra-martを活用した事業を展開しており、ノウハウを持っていました。

そこで当社の持つintra-martの知見に、Biz∫の利点を組み合わせた価値を提供できると考えました。例えばERPの領域はBiz∫、その他の経費精算、情報系の領域はintra-martのワークフローを活用するといった形で、「同じ基盤上でうまく連携させながら活用する」というあり方を目指しました。

ERPとしてのBiz∫のメリット

−−Biz∫の良さについてお聞かせください。

津嶋様

多くありすぎて悩むのですが、Biz∫を採用して一番良かったと思われる点は「拡張性の高さ」です。

実は当社でもBiz∫を導入しており、その際「標準導入(Fit to Standard)」を目標に掲げていましたが、一方で「会社独自の業務に合わせられるところは合わせたい」という思いも持っていました。実際、導入した後に「やはりこの業務には、もう少し手を加えたい」といったニーズは必ず出てくるものです。そのような場合でもBiz∫は拡張性が高く、対応しやすいのです。

また自社で使っているからこそ、お客様に実感を持ったご提案が可能になります。その点を高く評価し、安心してBiz∫を導入してくださるお客様もいらっしゃいますので、「Biz∫パートナーとしてBiz∫事業を展開できて良かった」と感じています。

事業拡大への流れ

−−Biz∫のビジネスは現在どのような状況ですか。

津嶋様

Biz∫事業の初年度は1億円に満たない事業規模でしたが、「向こう5年で5億円」という事業計画を立てました。結果的にはそれほどの時間はかけずに目標を達成できました。

「まずは1億円、そこから3億円」と拡大していくまでの流れは、パートナー各社様と連携しながら順調に進みました。その過程で、他のパートナー様とのシナジーが生まれ、そこから得た知見、ノウハウを、当社の既存のお客様に対してお届けできるようになったことで事業規模が急拡大していきました。

事業開始からまもなく10年を迎えようとしていますが、昨年度(2022年度)は2桁億近くの事業規模まで達しています。立ち上げ当初数名だった技術者も、今は70〜80名ほどに増え、プライム案件として直接お客様とやり取りするチーム、他のSIer様の支援という形で取り組むチーム、それからNTTデータ・ビズインテグラルと一緒になって製品開発を支援するチームとさまざまな形でBiz∫にかかわるようになっています。

Biz∫パートナーとしての魅力

−−Biz∫パートナーとしての魅力を、どのような点に感じていますか?

津嶋様

まず一番の大きな魅力は「時代に合わせてBiz∫が進化し続ける」ことです。開発案件のニーズが高まったときには「高速開発ツール」といった機能も提供してくれますし、必要な業務システムを組み合わせて導入するケースにも対応しています。Biz∫を積極的により良いものにしていこうというNTTデータ・ビズインテグラルの姿勢は、Biz∫パートナーが中長期に事業を展開していくための安心にもつながっています。

もうひとつは「収益性の高さ」で、これは当社の事業の中でも群を抜いています。ERPは企業の心臓部である基幹システムそのものであり、Biz∫へのリプレースはお客様へ高付加価値の提供が可能であると自負しています。

また、プラスαの効果としては、Biz∫にかかわる当社社員のモチベーションが非常に高まってきたことが挙げられます。若手のエンジニアも1件、2件とプロジェクトを乗り越えていくと、だんだんお客様のニーズ、Biz∫の構築のコツなどが見えるようになります。ERPは法令に関連することが多いので、エンジニアが自発的に「資格を取得しよう、業務的な知識を高めよう」と取り組んでいる様子も見られます。一方、社外に目を向けますとBiz∫のパートナーネットワークでは、同じ価値観を持ったSIerさんが多いと感じています。そういった意味ではSIerさんとの情報交換がしやすくなっていますし、その環境自体が1つの価値であると思っています。

津嶋様 お写真

−−NTTデータ・ビズインテグラルの支援に対する期待をお聞かせください。

津嶋様

NTTデータ・ビズインテグラルの持つ「リード創出のスキル、支援」にはありがたいと思っていますし、これからも非常に期待しています。案件発生後の支援はもちろんですが、もっとも感謝しているのは案件が発生する前の取り組みです。「一緒にウェビナーを開催してリードを獲得しましょう」といった効果の高い提案をいただいています。

またBiz∫パートナーとしての強み、特色の打ち出し方についても支援をいただいています。やはりERP導入の際にお客様に求められるのは、「なぜこのパートナーがBiz∫を導入するのか」という根拠です。当社の持つ強みを生かしてどのような特色を作っていくか、どのような価値をお客様に提供できるかというテーマを、当社と一緒に語り合いながら考えてくれます。

そして案件が実際に始まった後にも「コンサルティング支援」としてお客様の課題に対してパートナー、メーカーとして一緒に問題に取り組んでいってくれるチームを作って、プロジェクトにアサインしてくれるので「一緒に伴走してくれる、非常に心強い存在」と感じています。

今後の展開

−−今後の目標と達成に向けた取り組みをお聞かせください。

津嶋様

Biz∫に関してはプライム案件の受注件数を目標に据えております。直近では年間5件を目標に掲げています。

その達成に向けてワーキンググループを立ち上げました。これにはBiz∫のビジネスにかかわるすべてのエンジニア、コンサルタントが参加し、さらに分科会ではテーマごとに深堀する活動を展開しています。

NTTデータビズインテグラルからの一言

フォーカスシステムズ様(以下フォーカス様)は、長年にわたり私どもの主要パートナーとしてビジネス参画いただいております。

フォーカス様は、イントラマート上でのスクラッチ開発においてかなりの実力をお持ちで、その特徴を活かしERPビジネスへの展開を行いBiz∫ビジネスにご参画いただきました。当初は、他パートナー案件への参画や、自社へのBiz∫導入を通じたBiz∫の理解の深化、技術者育成を行い、現在はこれら経験をもとにプライムベンダーとしての地位を築いております。今期からスタートした新中計においても、ERPビジネスの拡大・投資を掲げており、Biz∫ビジネスのさらなる拡大へ、新たな挑戦を踏み出そうとされている、信頼のおける中核パートナーです。

私どもは、Biz∫の提供により顧客企業の価値向上を通じた社会貢献をミッションとしています。フォーカス様を始め、多くのパートナー企業とともに、サステナブルな明るい社会を実現していきませんか?皆様のご参画をお待ち申し上げております。

企業紹介

株式会社フォーカスシステムズ

1977年に設立され、公共・通信など社会性の高い分野、一般企業におけるシステム開発・運⽤を手掛けるシステムインテグレーター。
「テクノロジーに、ハートを込めて。」をコーポレートスローガンに掲げ、人と人とを技術でつなぐことを目指しています。

https://www.focus-s.com/