Biz∫パートナーになった経緯

−−貴社の事業についてお聞かせください。

キーウェアソリューションズ株式会社IT基盤構築本部部長望月 貞男 様
キーウェアソリューションズ株式会社
IT基盤構築本部 部長
望月 貞男 様

キーウェアソリューションズは、50年以上にわたりシステム開発事業、SI事業の二つの基盤事業を通して、さまざまな企業のITシステム構築、利活用をお手伝いしてきました。

私が担当するSI事業では、Biz∫を含むERPパッケージを活用した一般企業のお客様向けの事業を展開しています。特にお客様からのプライム案件(=直接受注した一次受け案件)は、ダイレクトにご要望をいただきながら最適なソリューションを提案していく点が強みと考えています。

−−Biz∫パートナーとなった理由、経緯についてお聞かせください。

当社がBiz∫パートナーとなったのはNTTデータ・ビズインテグラルが設立された2009年になります。それ以前からBiz∫の基盤であるintra-martのビジネスを取り扱っていましたが、誕生して間もないBiz∫の最初の導入企業となるお客様に向けて当社がBiz∫を納入することになり、必然的にパートナーとなりました。

−−Biz∫パートナーとなった狙いは何だったのでしょうか。

そのころはプライム案件ではなく、コンサルティングファームなどからの受託ビジネスが多かったのですが、社員の育成、事業の成長という観点から「プライム事業を伸ばしていきたい」という経営トップの考えがあり、お客様の抱える課題解決に深く関われるようにとBiz∫の事業に乗り出してパートナーになりました。

−−望月様がBiz∫の事業に関わるようになった経緯をお聞かせください。

私は2002年の入社以来ERP一筋でやってきました。当初は海外産ERPを担当していましたが、2014年に当社の社内システムをBiz∫で更改することになったときに、自ら志願してBiz∫の事業に加わりました。

志願した理由は、私自身がSE、プロジェクトマネージャーとして成長を続けるために、直接お客様と対話をしながらシステムを構築する仕事の経験をより多く積みたかったからです。社内システム更改という特殊な案件ではありましたが、エンドユーザーと多くの対話ができると期待して強く希望したのを覚えています。

Biz∫パートナーのメリット

−−Biz∫パートナーになるメリットについてお聞かせください。

Biz∫パートナーになる意義は、NTTデータ・ビズインテグラルと寄り添った形で、その製品の開発からマーケティングまで多岐にわたり深く携われることです。また、NTTデータ・ビズインテグラルによるコンサルティングや研修などのサポートも充実しています。製品の強み、弱みを把握した上で、将来の成長を視野に入れた最適な提案が可能になるので、パートナー、お客様双方にとってメリットと考えています。

現在までの取り組み

−−これまでどのようにしてBiz∫事業を広げてきたのでしょうか。

望月 貞男 様引きの画像

事業立ち上げ当初は要員も10名ほどと小さな規模でした。5年ほど経過したころは要員も20名ほどに拡大し、社内システム更改時のノウハウを生かして当社独自のBiz∫テンプレートを構築できるようになりました。今ではさらに拡大して要員も80名に達し、複数のお客様に対して並行して案件を推進できる態勢となっております。今の売上は10億円規模、当初の5倍程度にまで伸びています。

−−順調に事業を成長させてきた要因は何でしょうか。

やはりBiz∫という製品をよく知ること、そしてNTTデータ・ビズインテグラルとよくコミュニケーションをとること、一つひとつのプロジェクトをしっかりと完遂させてきたこと。これに尽きるのではないでしょうか。

−−そのような過程で苦労したこと、難しかったことはありますか。

苦労した点は、やはり人材育成ですね。多様なニーズに応えるには、業務領域だけでなく、開発、基盤のエンジニアをバランスよく育てる必要があります。特に難しかったのは、リーダーの育成でした。80名の要員のうち半数は若手社員です。その中から一人ひとりの特性や特徴、強みを見つけて、得意分野、特長を伸ばしていくことが大変でした。ただリーダーさえ育成できれば、あとはチームを大きく広げられます。

知見を生かしたBiz∫テンプレート

−−独自のテンプレートを開発したことはどのような背景があったのですか。

これは、ぜひBiz∫パートナーを検討されている皆様にお伝えしたいことではあるのですが、事業の成長における最大のポイントは、自分たちの強みを明確にしながら、業種や業界に特化して事業を推進していくことが重要です。Biz∫という柔軟性に富んだ製品の上に、自社ならではの知見やノウハウを加えて作られたものがテンプレートであり、それが業種業界に特化して推進していく大きな力になります。

−−どのようなテンプレートを構築したのですか。

ITサービス業向けの「プロジェクト採算管理・役務購買統合テンプレート for Biz∫(以下、プロジェクト採算管理テンプレート)」と商社、販社様向けの「商社/販社向け貿易テンプレート for Biz∫(以下、貿易テンプレート)」の二つになります。プロジェクト採算管理テンプレートについては、必要となる人件費、具体的には要員の管理の機能を持っています。月別の工数管理などを行い、プロジェクトを案件単位で受注高から利益率までとらえられるのが特徴です。また、貿易テンプレートについては、輸出入の際に必要になる為替の管理や、海外との入金、送金に対応できる点が強みとする独自テンプレートです。

案件の取り組み

−−Biz∫パートナーは、どのような支援が受けられるのですか。

キーウェアソリューションズ株式会社IT基盤構築本部部長望月 貞男 様

NTTデータ・ビズインテグラルは、「リード獲得」といったマーケティング領域から協力をしてくれます。リードをいただく段階でお客様の要望、現在の状況や導入の背景なども伝えていただけますのでコミュニケーションがスムーズに進み、お客様の高い納得感につながります。

ほかにもパートナー同士のつながりも大切にしていると感じています。パートナー間の連携強化とナレッジの共有を図る「Biz∫パートナー会」も定期的に開催されていますし、一つの案件を他のパートナーと組んで取り組む機会もいただいています。例えば、当社は「商社」様向けのシステムを得意としていますが、商社の中には固有の業界、例えば「物流」に強い企業もあります。そのようなとき、「物流に強いパートナー」を紹介していただき、当社との共同提案という形をとることもありました。そのようにしてお互いの長所を出し合ってプロジェクトを成功に導いていけるという点も良いところです。

またメンバー育成でも支援をいただいています。若手社員は必ずNTTデータ・ビズインテグラルの研修サービスを受けています。コンサルティングサービスでは、製品の使い方だけでなく、具体的な案件に踏み込んだ形で支援、提案していただけます。

今後の展開

−−これから取り組みたいテーマについてお聞かせください。

当社は2022年、中期経営計画「Vision2026」を公表しています。そこでは「100年先までも選ばれ続ける企業へ」と掲げていますが、これはBiz∫の「長く使えるERP」というキーワードとも通じるものがあります。今後もNTTデータ・ビズインテグラルと協力しながら、ともにビジネス拡大を目指して歩んでいきたいと思っています。

NTTデータビズインテグラルからの一言

キーウェアソリューションズ様(以下キーウェア様)は、Biz∫ビジネス創成期から長年にわたり、私どものパートナーとしてビジネス参画いただいております。

キーウェア様は、最初の案件を通じて商社向けテンプレートのベース機能を開発し、またBiz∫の自社への導入を通じIT企業向けのテンプレート機能を開発されました。その後も様々な案件で地道に経験を積み重ねつつ、テンプレートのブラッシュアップを継続してきた事が契機となり、2016年には大きな飛躍となる大手IT企業グループの大規模案件を受注されております。お客様の信頼を得るPM力、実績に裏付けられた安心感、お客様視点に立った提案力など、この機を境にキーウェア様におけるBiz∫ビジネスは拡大の一途をたどっています。

私どもは、Biz∫の提供により顧客企業の価値向上を通じた社会貢献をミッションとしています。キーウェア様を始め、多くのパートナー企業とともに、サステナブルな明るい社会を実現していきませんか?皆様のご参画をお待ち申し上げております。

企業紹介

キーウェアソリューションズ株式会社

1965年の設立以来、金融や製造、官公庁まで、さまざまな業界の情報システム構築を支援しているシステムインテグレーターです。日本の社会インフラを50年以上にわたって支えてきた実績と知見を生かして、最新のITシステムの構築・運用から経営コンサルティングまで、幅広いサービスを提供しています。

https://www.keyware.co.jp/